光武帝(中) (講談社文庫)
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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逡巡と決起、勝利と雌伏
漢光武こと劉秀は、風雲を叱咤する英雄というよりも、どちらかと言えば堅気の書生タイプというイメージです。そんな彼も、王莽政権への怨嗟の声が野に満ち、赤眉などの武装反乱勢力が荒れ狂う中、安閑とした日々を過ごすことは許されませんでした。本人が望んだ路か否かはともかく、彼も一族と呼応して起ち、中華の動乱の只中に身を投ずる仕儀と相成りました。
礼と徳とによって多くの勇将・賢才を幕下に収めた秀君、一族の惣領たる劉玄の有力部将として徐々に頭角を現し、昆陽の戦いでは中国戦史上屈指ともいうべき空前の大勝利をおさめ、一族中における位置付けも格段に高まっていきます。しかし、勝利の美酒に酔いしれる間もなく、劉玄体制内の権力争いの中、秀君の一家も深刻な不幸と打撃を蒙ります。自身の身にも危険が及ぶ中、秀君はどこに活路を見出すのでしょうか。
ことほど左様に、光武帝の人生はドラマチックなイベントに満ちています。本書は、そうした紆余曲折を大まかにフォローしているものの、例えば本巻で言えば、小長安の戦いや一族内訌のあたりなど、もう少し状況の深刻さをクッキリさせたほうが面白くなるのではないかと思いました。
些かの不満も残りますが、小説という形で劉秀の治績を分かり易く紹介するという点では、やはり貴重で一読には値する本だと思います。
講談社
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