光武帝(上) (講談社文庫)



光武帝(上) (講談社文庫)
光武帝(上) (講談社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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もっと面白く書ける題材のはずなのに

漢王朝と言えば、王朝の創立期の「項羽と劉邦」の逸話が有名であるが、王莽の簒奪によって創立され15年間だけ続いた「新」王朝を挟み、前漢と後漢(漢と東漢)の二期に分かれている。そして光武帝は劉邦の血脈を引く地方皇族の一人で、言わずと知れた後漢王朝の創立者だ。この後漢に続くのが三国時代であり、劉備玄徳も劉秀同様漢王朝の末裔であった。
さて中国史を題材にした佳作の多い著者ではあるが、本書に関してはやや期待はずれといった感じ。物語の展開や人物設定、言葉遣いにいつもの緻密さがなく、それでいて随所に無駄なディテールが多くて分かりづらい。何より、主人公である劉秀(光武帝)や、彼を支える周囲の人物達に人間的な魅力が感じられなかった。もう少し物語的な脚色があっても良かったように思う。
光武帝は中国史上ではメジャーでありながら、小説の世界では意外に“未開拓”な存在でもあったので、著者がどのように描くのかなあと期待が大きかったのだが、ちょっと肩すかしを食った感じだ。
主人公は・・・

主人公が目立たない。出てこない。
登場人物に魅力を感じないので感情移入もなし。
そして人物描写で同じ表現を何度も使うのはいかがなものか。
読み終えるのがかなり厳しかった。
うんざりするほどひどい内容

項羽と劉邦などの漢(主に前漢)の歴史や後漢(要するにメインは三国志)の歴史の本はよくあるが、光武帝についての本というのは案外無いので、いろいろ知りたいと思い買ってみたのだが、もうこれは期待外れを飛び越えて、想像以上のひどい本だった。
書いてあることが全部会話文で、小説ではありません。良く言えばシェークスピアの作品なのだが、これはほめすぎ。要は何かのドラマの台本を読んでるみたいで、読んでいてもううんざりしてくる。小説を参考書や雑学本にしろ、とは言わないが、この本は読んでいて全然勉強にならないのである。上・中・下の3冊を同時に買ったが、最初からこんなひどい本だと分かっていたら、上巻しか買わなかっただろう。ものすごく損をした。この作者の作品で、則天武后という作品があるが、もうこの作者の本は買う気は失せた。
題が光武帝なのに光武帝じゃない人の話が中心になってゆく

●以下は中下まで含めた感想です。●とにかく登場人物、劉秀を含めて主人公陣営の人間に魅力を感じない。人間臭く描いて現実的にしたというより作為的につまらない人物像になっています。劉秀の家臣は門地も職業も多彩でことさら膨らまさずとも話題に事欠かないのですが彼らのバックグラウンドをまったく生かさない淡々とした描写に少々驚きました。社会の雰囲気は活き活きと伝わってくるのですが器の中身の人間たちがリアルを通り越してちょっと憂鬱になるくらい逸話に乏しく貧困な会話と心象で満ち満ちています。 大器の片鱗を感じさせる茫洋とした神童ぶりから長じるにつれそこはかとなく嫌な感じをかもし出す主人公にすごくがっかりしました。どう見ても皇帝の器ではないです。そこそこの会社でそこそこ出来るやり手って印象です。●光武帝を題材にした小説でこれほどの長編は本邦で初めての出版だと思われますがページが進むにつれて彼が主人公ではなく物語の単なる背景にどんどん成り下がってゆきます。光武帝の事跡より当時の社会を概観したり雰囲気を伝えることが主題なのでしょうかね。とにかくジワジワと自分の期待がそらされる感覚は怒りを通り越して呆れ果てました。どういう決着つけるのかなあという意地悪な期待で動機を維持して読み進めました。●光武帝でピクッと反応して手にとった方はそれをまた元の棚に戻したほうがいいです。逆に漢朝が断絶した当時の混乱のおおよそを知りたい方にはお薦めかもしれません。人間中心で描かれてないことが当時の雰囲気や史的な推移を概観するのには反って効果的かも。●光武帝とその家臣が人格的に精彩を欠く描かれ方をしているのは上で述べたとおりですが能力的にもそれほど際立った群像として扱われていません。まあまあの才能が時流に乗っかってたまたま勝ってるそんな描かれ方です。●悪意とまでは行きませんが劉秀一党をどうにかして貶めたい欲求があるのかなあ。
塚本氏の狙いは?

ハッキリいってしまえば、大河小説としてこれを読むと全く面白くないでしょう。
私も当初、そのつもりで読んでいたので、あまりにも史書の記述と乖離した内容に憮然としました。
ただ、三国志演義のようなチャンバラや俯瞰的な国家の衰亡といった視点を外し、赤眉の乱から、光武帝の統一までの事件を横から眺めるという点では中々面白いですね。
上巻の場合はぶっちゃけ、光武帝サイドより呂母サイドの方が面白かったし。



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